第3回|シゴデキ先生のスタンス講座「完璧を目指さない」

教員としてのスタンス

完璧を目指さない

――70点で「回る」学級をつくる

第2回では、

「頑張る方向を間違えない」 という話をしました。

努力しているのにラクにならないのは、

量の問題ではなく、方向の問題。

そして今回は、

その「方向」をさらに具体化していきます。

テーマは、

完璧を目指さない です。


真面目な先生ほど、動けなくなる理由

学級経営や働き方を見直そうとすると、

多くの先生が、こんな状態に陥ります。

  • 中途半端にやるくらいなら、やらない
  • どうせやるなら、ちゃんと整えてから
  • 準備が完璧になってから始めたい

一見、とても誠実です。

でも実はこれが、

一番動けなくなる思考 でもあります。

完璧を目指すほど、

スタートが遅れ、

途中で修正できなくなり、

結局、現状が変わらない。

これが、

真面目な先生ほど苦しくなる構造です。


完璧主義は「回らない前提」でできている

完璧を目指すやり方には、共通点があります。

それは、

毎回フルパワーを前提にしている こと。

  • 毎時間、100点の授業
  • 毎回、完璧な対応
  • 全ての子どもに同じ密度

これを続けられる人はいません。

だから、

どこかで崩れます。

そして、崩れた瞬間に自己嫌悪が始まる。

これは性格の問題ではなく、

設計ミス です。


シゴデキ先生は「70点で回す」

ここで、シゴデキ先生の基準を提示します。

それが、

70点で回す という考え方です。

  • 多少抜けがあっても破綻しない
  • 自分の調子が悪くても続く
  • 毎日同じことができる

これを最優先に考えます。

大切なのは、

「今日うまくいくか」ではなく、

「来週も同じ形で続けられるか」 です。


70点は「手抜き」ではない

ここで誤解してほしくないのは、

70点=手抜き、ではないということです。

70点で回すとは、

  • 削るところを判断している
  • 力の使いどころを選んでいる
  • 長期で成果が出る設計にしている

という、

かなり高度な判断 です。

むしろ、

毎回100点を狙う方が、考えていないケースも多い。

でも、

余白を残しておくことで、

いざとなったときに戦うことができる、

イレギュラーなことが起きても疲弊せずに済みます


「あとで整える」前提でいい

完璧を目指さない、というのは、

「雑にやる」という意味ではありません。

まず始めてみる。回しながら整える。

これが基本姿勢です。

  • 学級のルール
  • 係や当番
  • 声かけの基準

どれも、

最初から完成させる必要はありません。

走りながら、少しずつ直せばいい。

その方が、

結果的に早く安定します


完璧を捨てると、余白が生まれる

完璧を手放すと、

時間と気力に余白が生まれます

その余白があるからこそ、

  • 子どもを見る余裕ができる
  • トラブルを大きくせずに済む
  • 次の改善点に気付ける

完璧を目指している間は、

この余白がありません。

だから、

いつまでも苦しい


完璧を目指さないことは、優しさでもある

最後に。

完璧を目指さないことは、

自分に対する甘さではありません。

長く続けるための、優しさ です。

  • 自分にも
  • 学級にも
  • 周りの先生たちにも

無理のない形を選ぶ。

これが、

シゴデキ先生のスタンスです。

次回は、

「時間は意思決定で決まる」

をテーマに、

なぜ「時間はあっという間になくなるのか」

どうすれば定時に上がることができるのか

を具体的に書いていきます。

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