第4回 シゴデキ先生のスタンス講座「時間は意思決定で決まる」

教員としてのスタンス

時間は意思決定で決まる

第3回では、

「完璧を目指さない」 というスタンスについて書きました。

完璧を手放して70点で回す。

それだけで、学級も自分も驚くほどラクになります。

でも、ここで次の疑問が出てきます。

「70点で回すって分かった。

でも、結局まだ忙しい日があるのはなぜ?」

その答えが、今回のテーマです。

時間は、作業量で決まりません。

意思決定で決まります。


忙しい日の共通点は「決める回数が多い」

忙しい日って、だいたいこうじゃないですか。

  • 子どもの小さなトラブルが続く
  • 注意するか迷う場面が増える
  • その場で判断して動くことが多い
  • 気づいたら1日が終わっている

このとき先生は、授業準備や事務作業よりも前に、

ずっと頭の中で何かを決めています。

  • 今声をかける? いったん様子を見る?
  • ここは注意? それともスルー?
  • どこまで介入する? 誰に任せる?
  • ルール違反にする? 特例で許す?

こういう“小さな決断”が積み重なるほど、

体感の忙しさは跳ね上がります。

つまり、忙しさの正体は

「仕事が多い」ではなく「決めることが多い」 なんです。


仕事が遅いのではなく、丁寧に“考えすぎている”

ここ、真面目な先生ほど誤解しがちです。

「自分は要領が悪いのかも」

「仕事が遅いから終わらないのかも」

違います。

忙しい先生ほど、むしろ

一つ一つを丁寧に考えて過ぎている

  • 子どもの気持ちも考える
  • クラス全体の影響も考える
  • 保護者対応の可能性も考える
  • 管理職や学年の方針も考える

とにかく考える量が多い

だから疲れるし、時間も削られる。

つまり問題はスキルではなく、

意思決定の設計 です。


シゴデキ先生は「迷う場面」を減らしている

ここでシゴデキ先生のやり方。

シゴデキ先生は、頭の良さで勝っているわけじゃありません。

迷う場面を減らす設計 をしています。

具体的には、こうです。

① 判断基準を先に決めておく

「この場面はこうする」という基準を、先に言語化します。

例)

  • 授業中の私語:まずは“視線を送る”“近づく”まで
  • それでも続く:席の移動 or 休み時間に短く確認
  • 大声で注意はしない(空気が荒れるから)

こういう“型”があるだけで、

毎回考える必要がなくなります

② ルールを増やすより「例外を減らす」

意思決定が増える一番の原因は、

実はルールの少なさじゃなくて、例外です。

「今日は特別だから…」

「この子は事情があるから…」

もちろん配慮は必要です。

でも例外が増え続けると、

先生は毎回その場で判断するしかなくなります。

だからシゴデキ先生は、

例外を作るなら、その例外にあたる基準も作ります


時短の本質は「作業を速くする」ではない

多くの先生が、時短というと

  • 書類を早く書く
  • 授業準備を効率化する
  • ICTで自動化する

みたいな「作業スピード」を想像します。

もちろん大事です。

でも、もっと効くのはこっち。

“考えなくていい時間”を増やすこと。

人は、作業よりも

判断している時間の方が消耗します。

だから、

判断を減らすと体感の余裕が戻ってきます。


意思決定を減らすと、学級も安定する

さらに重要なのがここ。

先生の判断がブレると、学級は荒れます

  • 今日は注意されたのに、今日はされない
  • 先生によって対応が違う
  • その場の空気で変わる

子どもは大人以上に、

“基準の安定”で安心します。

だから意思決定を減らすことは、

時短だけじゃなく、学級経営そのもの に効きます


まとめ:時間は「決断の回数」で決まる

最後にまとめます。

時間は、

仕事量や気合で決まりません。

どれだけ意思決定を減らせたか で決まります。

  • 迷う場面を減らす
  • 判断基準を先に決める
  • 例外を増やさない(増やすなら基準も作る)

このスタンスがある先生ほど、

忙しさが“再発しにくい”。

次回は、

第5回「楽する人ほど続く」

「ラクをする=手抜き」ではありません。

続く形を作れる人が、結果的に一番成果を出します。

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