完璧を目指さない
――70点で「回る」学級をつくる
第2回では、
「頑張る方向を間違えない」 という話をしました。
努力しているのにラクにならないのは、
量の問題ではなく、方向の問題。
そして今回は、
その「方向」をさらに具体化していきます。
テーマは、
完璧を目指さない です。
真面目な先生ほど、動けなくなる理由
学級経営や働き方を見直そうとすると、
多くの先生が、こんな状態に陥ります。
- 中途半端にやるくらいなら、やらない
- どうせやるなら、ちゃんと整えてから
- 準備が完璧になってから始めたい
一見、とても誠実です。
でも実はこれが、
一番動けなくなる思考 でもあります。
完璧を目指すほど、
スタートが遅れ、
途中で修正できなくなり、
結局、現状が変わらない。
これが、
真面目な先生ほど苦しくなる構造です。
完璧主義は「回らない前提」でできている
完璧を目指すやり方には、共通点があります。
それは、
毎回フルパワーを前提にしている こと。
- 毎時間、100点の授業
- 毎回、完璧な対応
- 全ての子どもに同じ密度
これを続けられる人はいません。
だから、
どこかで崩れます。
そして、崩れた瞬間に自己嫌悪が始まる。
これは性格の問題ではなく、
設計ミス です。
シゴデキ先生は「70点で回す」
ここで、シゴデキ先生の基準を提示します。
それが、
70点で回す という考え方です。
- 多少抜けがあっても破綻しない
- 自分の調子が悪くても続く
- 毎日同じことができる
これを最優先に考えます。
大切なのは、
「今日うまくいくか」ではなく、
「来週も同じ形で続けられるか」 です。
70点は「手抜き」ではない
ここで誤解してほしくないのは、
70点=手抜き、ではないということです。
70点で回すとは、
- 削るところを判断している
- 力の使いどころを選んでいる
- 長期で成果が出る設計にしている
という、
かなり高度な判断 です。
むしろ、
毎回100点を狙う方が、考えていないケースも多い。
でも、
余白を残しておくことで、
いざとなったときに戦うことができる、
イレギュラーなことが起きても疲弊せずに済みます。
「あとで整える」前提でいい
完璧を目指さない、というのは、
「雑にやる」という意味ではありません。
まず始めてみる。回しながら整える。
これが基本姿勢です。
- 学級のルール
- 係や当番
- 声かけの基準
どれも、
最初から完成させる必要はありません。
走りながら、少しずつ直せばいい。
その方が、
結果的に早く安定します。
完璧を捨てると、余白が生まれる
完璧を手放すと、
時間と気力に余白が生まれます。
その余白があるからこそ、
- 子どもを見る余裕ができる
- トラブルを大きくせずに済む
- 次の改善点に気付ける
完璧を目指している間は、
この余白がありません。
だから、
いつまでも苦しい。
完璧を目指さないことは、優しさでもある
最後に。
完璧を目指さないことは、
自分に対する甘さではありません。
長く続けるための、優しさ です。
- 自分にも
- 学級にも
- 周りの先生たちにも
無理のない形を選ぶ。
これが、
シゴデキ先生のスタンスです。
次回は、
「時間は意思決定で決まる」
をテーマに、
なぜ「時間はあっという間になくなるのか」
どうすれば定時に上がることができるのか
を具体的に書いていきます。



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